曙、復帰戦で長井圧殺も体調に不安残す
「全日本」(12日、横浜ラジアントホール)
肺炎のため欠場していた3冠王者・曙(44)が復帰戦を飾った。3月21日から都内の病院に入院し、9日に退院したばかり。万全でない元横綱は試合中もリング下で苦しそうにする場面もあったが、それでも最後は長井満也(45)を圧殺した。
迷った末、出場を決めたチャンピオン・カーニバルは14日の宮原健斗戦を皮切りに過酷なシングル戦が続く。試合後「リングはやっぱりいい」と笑顔を見せたが、「体は大丈夫だけど、まだ全然ついていけてない」と不安もみせた。
疲労や寝不足などから体調が悪化。入院直前は呼吸が苦しく、体に水がたまり「皮膚が破けそうな感じだった」。点滴で水を尿として排出。2日間で14キロ出した日もあったという。投薬治療を続ける曙は「実戦を練習にするしかない」と覚悟を明かした。王者として優勝が使命のカーニバルへ“ぶっつけ本番”で臨む。