長谷川“穂積時代”再到来へ殴り勝つ
「IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(23日、大阪城ホール)
3年ぶりの世界戦に挑む元世界2階級王者・長谷川穂積(真正)が18日、神戸市内で練習を公開した。前日、“過去の人”扱いした王者のキコ・マルティネス(スペイン)に対し、「殴り勝つ」と、闘志をむき出しにした。
「偉大な王者を尊敬はするが、時代はキコ・マルティネスだ」‐。28歳王者の挑発を33歳の挑戦者はネットで確認。「23日に俺が負ければそういう話。勝てばそうではない」と、拳で応える。
積極果敢なファイター相手だが、「殴られればおとなしくしていない」のが長谷川。前半戦をしのぎ、中盤以降、打ち合いに応戦。最後は連打で「殴り勝つ」プランだ。
減量はあと2キロと順調で、山下会長は「これまでで一、二のでき」と満足顔。09年から体作りをサポートする管理栄養士・村野あずささんも東京から最終チェックに駆け付け、「今回は本人の意識がすごく高かった」と、太鼓判を押した。
この日は軽快にミット打ち、サンドバッグ打ちで約1時間の調整。「100パーセントです」。進退をかけた一戦で、“穂積時代”が再び到来する準備は整った。