長谷川、3本目のベルトは妻のために
「IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(23日、大阪城ホール)
ダブル世界戦の前日計量が22日、大阪市内のホテルで行われた。IBF世界スーパーバンタム級(リミット55・3キロ)戦は王者キコ・マルティネスが54・9キロ、挑戦者・長谷川穂積(真正)が55・3キロで1回目にパスした。
長谷川は苦しい減量を支えた泰子夫人に感謝。計量をリミットいっぱいで一発パスし、「妻のためにも頑張る」と誓った。
当日計量のあるIBF対策として、今回は通常より1カ月早い2カ月前から食事制限。食べることが大好きで「食事にストレスをかけたくない」と言う長谷川に対し、愛妻は管理栄養士に連絡を取り、日々工夫の手料理を作ってくれた。減量成功と完成した「最高の肉体」は、妻の愛情のたまものだった。
「あとは暴れるだけ。自信がある。これからどうなるか分からないけど、僕にとって一つ大きな試合。簡単に勝てる相手じゃないけど、そういう相手に勝ってこそ王者」
1本目は自身、2本目は天国の母・裕美子さんに贈った世界王座ベルト。「集大成」の3本目を愛妻に捧げる。