虎党王者・山中“阪神の左”でV6だ
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(23日、大阪城ホール)
ダブル世界戦の前日計量が22日、大阪市内のホテルで行われた。WBC世界バンタム級(リミット53・5キロ)戦は王者・山中慎介(31)=帝拳=が53・5キロ、挑戦者シュテファーヌ・ジャモエは53・1キロでともに1回目にパス。阪神ファンを明かした山中は、試合前夜にもかかわらず阪神戦のテレビ観戦を明言した。
“神の左”が“阪神の左”になる!?
計量をパスした山中は「無事に終わって、水分も取って、一気に元気になったので早く試合がしたい。コンディションは最高。減量もスムーズにいきました」と活力がみなぎったような笑みを浮かべ、万全をアピール。写真撮影ではジャモエと10秒以上にらみ合い、「気持ちが強い選手でしょうし、そうじゃないと困る。うれしいことですよ」と、挑戦者の闘争心を歓迎した。
滋賀県出身の山中にとって、今回は王者になって初の関西凱旋試合。「いつもニュースでチェックしてます」という阪神タイガースのファンでもあり、この日は東京では放送機会が多くない阪神戦中継が見られることを聞くと、「本当ですか。チェックしますよ」と、ご機嫌だった。
異名の“神の左”に阪神の「神」の文字が入っていると指摘されると「無理やりですねえ」と苦笑したものの、「(好調で)力が入りすぎてるので、力みすぎないようにしないと」と、自慢の左腕をさすった。
今回は日本歴代2位の5連続KO防衛の記録がかかるが、「KOは意識しますが、連続記録は後からついてくるので意識はしません。自分の強さを証明するだけです」と、自然体で勝利宣言。“猛虎魂”でV6をつかみ取る。