村田マクラレンスタイルで「最高傑作」
「ボクシング10回戦」(22日、島津アリーナ京都)
前日計量が21日、京都市内で行われ、プロ4戦目に臨む村田諒太(三迫)は73・2キロ、ヘスス・ネリオ(メキシコ)は72・5キロで両選手とも一発でパスした。
1試合ごとに進化することを目標としている村田は「毎回の試合が自分の最高傑作」と断言した。
「最高傑作は?」と聞かれ「次回作だ」と答えたのは映画監督のチャップリンと黒澤明。成長、進化を求めてやまない姿勢が、おのずと両巨匠と同じ言葉となった。
今回、右ストレートを大きなテーマに臨む村田が手本として挙げたのが90年代前半に活躍したジェラルド・マクラレン(米国)だ。ミドル級を代表するハードパンチャーで「最高の右ストレートを打っていた選手。右が強いと返しも強い。バランスの良さをあらためて感じた」と求める道に通じるものを得た。
自他ともに認めるボクシングマニアで、古今東西のボクサーに関する知識はだれにも負けない。「オタクどころじゃない。ボクサーの話をしたらだれもかなわない」(本田帝拳ジム会長)ほど。その中から厳選したのがマクラレンスタイルだ。
村田の「最高傑作」はすでにでき上がっている。