村田、ロスで世界王者と試金石スパーだ

 ロンドン五輪ボクシングミドル級金メダリストで、WBC世界同級13位の村田諒太(28)=三迫=が8日、米ロサンゼルス合宿に出発した。今合宿ではWBA世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン(32)=カザフスタン=とのスパーリングも予定。プロ第5戦をにらみ、強さに磨きをかける。

 渡米前に、都内で取材に応じた村田は「世界ランクに入って意識も変わった。世界を見据えた練習がしたい。世界チャンピオンがどんな練習をしているのかを知りたい」と、合宿の狙いを明かした。

 頂点を目指す上で目標としているのがゴロフキンだ。26日にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行われる、元WBA・IBF世界ミドル級スーパー王者ダニエル・ゲール(豪州)戦に備え、ロサンゼルスのビッグベア・ジムで調整中。スパーリングの希望は伝えており、千載一遇のチャンスを得た。

 村田は29戦無敗王者に胸を借りるスパーについて「自信をつけるか、失うかやってみないと分からないけど、楽しみにしている。成長できればそれでいい」と話した。

 一方、村田のプロモートを手がける帝拳ジムの本田会長は「世界とどれだけ近いのか、遠いのか、それを知るために行く。ゴロフキン以外ならスパーはしない」と、現時点での村田の力量を測る物差しになると考えている。

 村田は20日に帰国する予定で、次戦の相手と日程なども同時期に発表される見通し。7月末にはラスベガス合宿をスタートさせ、プロ5戦目の準備に入り、ロサンゼルスでの強化合宿の成果を発揮する。

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