棚橋、中邑丸め込んだ!16度目決戦
「新日本」(3日、ボディメーカーコロシアム)
棚橋弘至(37)が中邑真輔(34)を破って5勝目を挙げ、中邑、柴田勝頼(34)とAブロック首位に並んだ。
宿命の対決を棚橋が制した。G1天王山といえる通算16度目、今年4度目の決戦。互いを知り尽くし、技の読み合いが続く中、意外な形で決着した。スライディング式ボマイェを返した棚橋が、ワンチャンスを生かしてジャパニーズレッグロールクラッチで丸め込んだ。棚橋は「スキがない状態からかけられる技はあれしかなかった。中邑を止めた。この1勝は大きい」と安どの笑みを浮かべた。
かつての“新・闘魂三銃士”が首位タイ。勝たなければ、遅れをとるところだった。「柴田に負けてて、中邑に負けたら一番下になる。何としても食い止めたかった」と意地を見せて胸を張った。
丸腰で臨んでいる真夏の祭典。首を負傷しているが、07年以来の優勝で存在感を示したい。「もう1敗もできない。あと3つ全部勝つ。優勝したら、その後は100手先まで考えてる」。逸材エースががむしゃらに夏男の称号を奪いにいく。