オカダG1制覇!レインメーカー3連発

 「新日本・G1クライマックス」(10日、西武ドーム)

 プロレス初進出となる西武ドームで行われた優勝決定戦は、オカダ・カズチカ(26)が中邑真輔(34)を下し、2年ぶり2度目の優勝を果たした。レインメーカー3連発を浴びせ、CHAOS(ケイオス)の盟友・中邑から5度目の対戦で初めて勝利を奪った。公式戦A、B各ブロック2位対決は棚橋弘至(37)がIWGP王者・AJスタイルズ(36)を撃破。しかし、米GFW代表として来日したジェフ・ジャレット(47)がAJ率いるBULLET CLUBと結託し、棚橋を襲撃した。

 勝者のオカダが大の字になった。それほどの激闘だった。スライディング式、ダイビング式ボマイェで追い詰められたが、“正調”だけは防いだ。最後は一撃必殺のはずのレインメーカーを3発も放ち、中邑の息の根を止めた。普段は表情を変えない男が「中邑さん、あなたには1回しか勝ってません。まだまだやりましょう。ありがとうございました」と素直に感謝した。

 初進出の西武ドーム。セミの鳴き声を消し去る大歓声に祝福されたオカダは、バックステージでも本音を口にした。「トロフィーを持ってるのがつらいくらい疲れた。(中邑は)メチャクチャ強い。最後は無我夢中。中邑戦への思い、意地、負けたくない思い含めての3発だと思う」とうなずいた。

 次の目標はAJに奪われたままのIWGPベルトだ。試合後のリング上で奪回日時を「2015年1月4日、東京ドームのメーン」に定めた。その前に、あえて自身にハードルを課す。外道マネジャー(45)を通じ、恒例の「1・4での挑戦権利証」を要求。G1公式戦で敗れた内藤哲也(32)、カール・アンダーソン(34)の名前を挙げ「権利証をかけてしっかり倒したい」と宣言した。

 プロレス界のニュースターの志は高い。「緑も見えて、夏らしくていい」と楽しみにしていた西武ドームのリングは「気持ち良かったけど、満員ではなかった。次やるときは、もっと増やしたい」。オカダはさらに「(G1を)大阪、名古屋、札幌とやったけど、(それぞれ)ドーム会場が残っている。そういうところに僕が戻していきたい」と誓った。揺るぎない王国復活へ、26歳の夏男が新日本をけん引していく。

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