八重樫、決死の出陣「命をかけて闘う」

 「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(5日、代々木第二体育館)

 WBCダブル世界戦の前日計量が4日、都内のホテルで行われ、WBC世界フライ級王者の八重樫東(31)=大橋=はリミットの50・8キロ、挑戦者のローマン・ゴンサレス(27)=ニカラグア=は50・7キロで一発クリア。最強挑戦者を相手に4度目の防衛戦に臨む八重樫は「命をかけて闘う」と必勝宣言。WBCライトフライ級王者の井上尚弥(21)=大橋=は48・8キロ、挑戦者サマートレック・ゴーキャットジム(29)=タイ=は48・6キロだった。プロ第5戦となるミドル級ノンタイトル10回戦を行う村田諒太(28)=帝拳=は改めてKOを誓った。

 フライ級リミットの50・8キロで計量を終えた八重樫は「絶食もなかったし、うまく調整できた」と穏やかな表情で話した。

 ミネラルウオーターをはじめ、高級白桃やココナツのジュース、栄養ドリンクと十数種類の錠剤や栄養ゼリーなど、それぞれゆっくりと口にし「リカバリーは大事なところ。焦ってはダメ、そこで負け」と、絞った体に慎重に栄養を補給した。

 4度目の防衛戦は、再強挑戦者を迎え撃つ正念場。「圧倒的不利とずっと前から言われているので聞き飽きました」と言いながらも「絶食もなく減量できたし、うまく調整できた」と、状態の良さをアピール。

 「9月5日以降のことは全く考えていません。デビュー戦もそうでしたが、この日で地球がなくなってもいいくらいの気持ちです」と、準備を整えきった心境を語った。

 ニカラグアからゴンサレスを追ってきたテレビ局の取材には「命をかけて全力で闘う」と決意も口にした。八重樫がリング上で壮絶な生きざまを見せる。

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