粟生、判定勝利も「自分にがっかり」
「ボクシング10回戦」(22日、代々木第二体育館)
元世界2階級制覇王者の粟生隆寛(30)=帝拳=が、元WBA&IBFスーパーフェザー級王者ファン・カルロス・サルガド(29)=メキシコ=との世界前哨戦で3-0の判定勝利を収めたが、不満の残るボクシングに「こんな内容ですいません」とファンに謝罪した。
開始直後から果敢に攻撃を仕掛けたものの、3回にはサルガドの右ロングフックでグラつくなど危ないシーンが再三あった。中盤は互角の展開となり、相手がバテた後半に積極的に手数を出してポイントを奪った。
最終回の終了直前には連打で追い込み、ダウン寸前までダメージを与えたもののKOはできなかった。3人のジャッジは3~6ポイント差で粟生を支持したが、3階級制覇を目指しているだけに自身への評価は厳しい。「自分にがっかりした。こんな内容のボクシングじゃ腰に(世界の)ベルトがないのは当たり前。もっともっと強くならないとダメです」とコメント。ライト級で世界の頂点をつかむためには、まだまだ試練が続きそうだ。