井上尚、2階級上の王座12・30挑戦
「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(12月30日、東京体育館)
WBCライトフライ級王者、井上尚弥(21)=大橋=が王座を返上し、12月30日に東京体育館でオマール・ナルバエス(39)=アルゼンチン=の持つWBO世界スーパーフライ級王座に挑戦することが6日、横浜市内で発表された。
井上尚陣営は9月の初防衛戦後、1階級上のフライ級での世界戦を探ってきた。そんな中、2階級上のナルバエスが浮上。井上尚が「スーパーフライ級で一番実績のあるチャンピオン。強い選手とやりたい」と熱望。2階級アップも「これが適正ウエートで、力が発揮できると思う」と望むところだ。
「ハリケーン」の異名を持つナルバエスは11連続防衛中で、同フライ級を16度防衛(返上)。43勝(23KO)1敗2分けの戦績を誇るサウスポーだ。11年のWBC、WBOバンタム級王者、ノニト・ドネア(フィリピン)戦が唯一の敗戦だった。
井上尚は「鉄壁のディフェンスのイメージがあるけど、KOする気持ちで臨みたい」と、キャリアの新たな幕開けが待ち遠しそうだった。