「ＷＢＣ世界スーパーフェザー級タイトルマッチ」（２２日、横浜国際プール）

　王者・三浦隆司（帝拳）が１４日、都内で練習を公開した。フィリピンの国内同級７位とのスパーリングでは、攻守ともに鋭い動きを見せた。

　１１カ月ぶりの試合だが、この期間を振り返り「練習に工夫をして取り組んだ。ディフェンスが一番良くなった」と自負する。本田会長も「この一年で見違えた」と評価した。

　「ボンバーレフト」と呼ばれる強打ゆえ、おろそかになりがちな防御が課題だった。打たれても打ち勝ってきた男が、練習を重ねるごとに進化した。

　葛西トレーナーは「格闘技の基本は円を描く動き」とアドバイスした。映画『ベストキッド』の中のワックスがけやペンキ塗りが実は防御の練習だったというエピソードで話が盛り上がったと言う。

　さらに「（ＷＢＡ・ＷＢＯスーパーバンタム級王者）リゴンドーの前の手や、タイソンの頭の動きも参考にしています」（三浦）と、どん欲に吸収した。

　ボンバーレフトに鉄壁の防御が加わり、三浦のＶ３に死角は見当たらない。