井上尚「今までで一番」仕上がりは完璧
「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(30日、東京体育館)
予備検診が27日、都内で行われ、2階級上げて国内最速8戦目での2階級制覇に挑む井上尚弥(21)=大橋、1階級下げて3階級制覇を狙う八重樫東(31)=大橋=はともに万全の状態をアピールした。28日には調印式などが行われる。
顔にも言葉にも余裕があった。生気のなかった9月5日のWBC世界ライトフライ級王座防衛戦とは別人だ。井上は「今までで一番の仕上がり。最高のパフォーマンスを見せます」と断言した。
検診結果は頸囲が前回と同じ、胸囲も1・4センチ増とさほどの差はないが、「前回は筋肉を落としていた」と中身の違いを強調した。
「ライトフライ時代の減量はしゃべりたくない」ほど苦労した。大橋会長も「前の2試合はギリギリ。試合より体重が落ちるかが気になっていた。2階級上げて成功と確信している」と話した。減量苦から解放され、納得の仕上がりだ。
初めて生で見た伝説の王者・ナルバエスを「想定した以上に小柄に見えた」と見下ろした井上。ベストコンディションで挑み、国内最速の2階級制覇を現実にする。