尚弥が最優秀選手!KO賞など3冠獲得
日本ボクシングコミッション(JBC)は6日、都内で2014年の表彰選手選考会を開催し、全受賞者を選出した。昨年12月30日に日本選手最速8戦目での2階級制覇を達成した井上尚弥(21)=大橋=が初の最優秀選手賞など3冠を獲得。表彰式は23日に東京・後楽園ホールで行われる。
記録と記憶に残る1年が評価された。井上は昨年4月、日本人最速のデビュー6戦目でWBC世界ライトフライ級王座を獲得。初防衛後に王座を返上し、12月にはWBO世界スーパーフライ級王座に挑戦し、伝説の王者ナルバエスを衝撃の2回KO。2階級制覇を達成したこの試合は、年間最高試合にも選ばれ、KO賞も獲得した。
井上は「今まで練習してきたことが、MVPという結果に結びついて素直にうれしい。ナルバエスに勝ったことを評価してもらえたと思う。これに満足せず、今年も挑戦だと思ってやっていきたい」とコメントした。
試合で痛めた右拳も大事には至らず、休んだのは31日だけ。元旦からロードワークを開始した。「今年はナルバエス戦のインパクトに負けない試合をしていきたい。相手の質にもこだわって続けてMVPを取れるように頑張りたい」と誓った。
また、技能賞は昨年2度の防衛に成功した山中慎介が、殊勲賞には12月31日にIBF・WBO世界ミニマム級王座決定戦を制し、日本人初の主要4団体制覇を果たした高山勝成が選ばれた。
敗れたものの壮絶なファイトで見る者の魂を揺さぶった八重樫東(対ゴンサレス)、天笠尚(対リゴンドー)と、現役最多9度目の防衛に成功した内山高志が敢闘賞に選ばれた。