長谷川、現役続行を表明「自信がある」

 ボクシングの元世界2階級王者、長谷川穂積(34)=真正=が14日、現役続行を表明した。神戸市内で行われた所属ジムの新年会に山下正人会長らと参加。「今が引退のタイミングじゃない。負けた直後から、やり切ったと思えたのは1日もなかった。自分の人生を全うするのが目標。後悔したくない」と話した。

 昨年4月23日、3階級制覇を狙い、IBF世界スーパーバンタム級王者、キコ・マルチネス(スペイン)に挑んだが、7回TKO負けした。「負ければ引退」と明言し、年齢からも引退濃厚と思われたが進退を保留。「辞めよう、やろうの繰り返し」と熟慮の末、年明けに最終決断を下した。

 再起戦は4月、元世界王者クラスの世界ランカーを予定する。「厳しい相手と組んで、自分自身の今の力を確認する。自分はまだまだ未完成だし、伸びると思っている。その先に世界チャンスがもらえるようになれば」と、世界王座返り咲きへの意欲も十分だ。

 昨年7月にジムワーク、同11月にスパーリングを再開。家族は心配するが「次にすごいパフォーマンスをして勝てば納得する。(反対の声を)黙らせられる。その状態をつくる自信があるからやる」とキッパリ。周囲の“限界説”は拳で封じるしかない。

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