天山NWA王座奪取「苦節10年」
「新日本」(14日、仙台サンプラザ)
天山広吉(43)がロブ・コンウェイ(42)を下し、NWA世界ヘビー級王座を奪取した。天山のシングルベルトは05年7月まで保持したIWGPヘビー以来9年7カ月ぶり。コンウェイ得意のエゴ・トリップを逆に見舞い、介入したブルース・サーブNWA社長も追い払うと、最後はムーンサルトで仕留めた。
久々のシングル王座を手にした猛牛は「苦節10年で取ることができたから、ずっと持っていたい。NWA王座は子供のころから見ていたし、馬場さんやハーリー・レイス、リック・フレアーも持ってた」と感激した。
その後、新王者が仰天する事態が起きた。セコンドを務めたパートナーで元王者の小島聡(44)が祝福の握手と同時に「突然ですが、このベルトを懸けてやらせて下さい」と挑戦表明。天山は「いきなりかよ」と戸惑いつつも、「コジも去年の東京ドームでコンウェイから(ベルトを)取ってるし、負けたくない。一つの刺激じゃないけど、受けてやろうやないか」と対戦に前向きな考えを示した。