挑戦者決定戦流れた岩佐「いい経験」

 「ボクシング10回戦」(18日、後楽園ホール)

 対戦相手の故障でIBF世界バンタム級挑戦者決定戦が中止となり、代替の54・5キロ契約10回戦に出場する同級3位の岩佐亮佑(25)=セレス=が17日、都内で前日計量を行い、54・3キロ、対戦相手のリカルド・ロア(フィリピン)も54・0キロでともに一回でクリアした。

 挑戦者決定戦で対戦するはずだったセルヒオ・ペラレス(米)が膝を負傷し、試合中止が発表されたのは試合8日前の10日だった。「これ(故障)ばかりはしょうがないけど、ショックだった…」と落ち込んだ。

 しかし、気持ちの切り替えも早かった。「どうすればいいんだろう?と思ったけど、練習はちゃんとしていました。12ラウンドのスパーリングもしたし、吹っ切れた。いい経験と思ってやります」と言う。セレス小林会長から「中止になった」と聞かされた日も、12ラウンドのスパーリングをした。暗い顔をしたのはわずか1日、いや半日だったという。

 そんな岩佐にセレス小林会長から「次は指名挑戦者になる可能性が高い」という“朗報”が届いた。「一瞬落ち込んだけど、神様は岩佐を見捨てていないって思いました」と笑顔を見せた。

 セレス小林会長は「今回(挑戦者決定戦)に向けて2人で話し合いながら作ってきた。2カ月で、もともとレベルの高い選手が技術的にすごく伸びた」と、弟子の成長を手放しで褒めた。

 目標とするIBF王者のランディ・カバジェロ(米国)も現在足首を故障し、2月の防衛戦の延期が発表されたばかり。具体的な交渉はこれからだが、年内にも岩佐の世界挑戦が実現する。

 セレス小林会長は「もう、挑戦者決定戦はやらずに行こうという流れになっている。ずっと目標にしてきたカバジェロとやらせてやりたい」と力を込めた。

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