内山5・6V10戦 ムエタイ王者と
「WBA世界スーパーフェザー級王座戦」(5月6日、東京・大田区総合体育館)
ワタナベジムは20日、都内で世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(35)と同ライトフライ級王者・田口良一(28)の防衛戦を5月6日、東京・大田区総合体育館で行うと発表した。また、WBO女子世界ミニフライ級王座戦も行われ、トリプル世界戦となる。
スーパー王者となって初の試合が長谷川穂積(真正)に並ぶ、10度目の世界王座防衛戦。内山は「区切りとなる試合。この階級で自分が最強と証明する」と宣言した。
だが、厄介な挑戦者だ。ジョムトーンはムエタイで約300戦し、多くのタイトルを獲得。ボクシングも無敗のサウスポー。内山からダウンを奪った金子大樹(横浜光)を1月に下した試合は記憶に新しい。
内山は「金子戦はビデオで見た。相手の長所をつぶすのがうまい。簡単に勝てるとは思っていない。苦戦すると思う」と、これまでにないタイプとして警戒している。
通常、対戦相手の映像は「2ラウンドを1回見る程度」だ。今回は早くも「10ラウンド分は見た。サウスポーとスパーリングする中でまた見ていく」と攻略法を練る。
ムエタイ特有の、ゆったりとしたリズムから繰り出す素早いパンチは「自分に似ているかも」と言う。ランク上位者の辞退で決まった、世界的には無名だが屈指の実力者との防衛戦。内山にとってはハイリスク、ローリターンな試合となる。