山中余裕!挑戦者の胸板アピール効かず

 「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(16日、大阪府立体育会館)

 計量を終えた王者・山中慎介(32)=帝拳=は15日、東京から取り寄せたスッポンスープをゆっくりと飲んだ。「相手も元気そうやし、いい試合ができそうですね」と余裕の口ぶりだった。

 サンティリャン(27)=アルゼンチン=は、計量で見せた胸板が異様なほど大きくせり出していた。「骨太なのです。私の強さの秘密。手や足の指も大きいでしょう」と、文字通り胸を張った。そこには、山中も侮れない不気味さがある。アルゼンチン最北端の出身で、今回初めて国を出たという。

 「現地の空港から鉄道で2時間。そこからバスで5時間のところにいるんだ。ビザを取るのも大変だった。未知の力を秘めている。山中は油断できない」と、山中のボス、本田明彦会長も警戒していた。

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