諏訪魔、姿見せぬ藤田に怒り隠せず…

 「全日本」(6日、後楽園ホール)

 全日本プロレスの諏訪魔が対戦を熱望する藤田和之は、6日の後楽園ホール大会に姿を見せなかった。諏訪魔が5日に藤田が主戦場とするIGF大阪大会に来場し、サイモン・ケリー猪木取締役に6日のチケットを2枚預けたが、アクションはなかった。

 大阪では、スーツ姿の諏訪魔がリングサイド席に座ると、藤田が試合そっちのけで詰め寄り、「着替えてこい!」などと挑発。“夢の対決”へ前進したと思われただけに、肩すかしの格好となった。

 青木篤志と組み、ジョー・ドーリング&佐藤光留との同門・エボリューション対決で、藤田にすごみを見せるはずだった諏訪魔は試合中、場外で東側3列目の2つの空席を発見するや「何で来ねえんだよ」と荒れ狂った。佐藤を撃破後、引き揚げる際も寂しげにイスに視線を送った。

 試合後は悔しさを爆発させた。「大阪まで行って、チケットを2枚渡した。誘いを透かすとはどういうことだ。オレは純粋に一レスラーとして、藤田和之と戦いたいとサイモンに言づてした。それが伝わってないのか。やる気ねえのか?逃げてんのか?オレは決心が固まってるんだよ」とまくしたてた。

 鬼の形相だった藤田は迎撃態勢を整えた感があった。それだけに、最終返答イコール『イエス』をもらおうとして、6日の場を用意した諏訪魔は「逃げたとしか思えない」と落胆。怒りは収まらず、「藤田和之のやり方はどうかと思う。(5日は)あれだけ試合中に『やってやる』って言っておいて、きょうになって冷静になってやっぱりやりません?人の気持ちを踏みにじるのはどうかと思う。藤田、サイモン、その2人だけは絶対に許せない。バカにしてるよ。(交渉難航後)交通整理できたから(大阪へ)行ってんだぞ」と続けた。

 火がついた対藤田への思いは簡単に消えない。盟友のドーリング、青木、佐藤も考えに同意しており、戦火拡大時に備えて闘志を高めているが、諏訪魔は「まずはオレと藤田がやらないと始まらない」とこぼした。「(藤田戦を)楽しみにしてる全日本のお客さんもいる。お客さんが見たいと思ってるから踏み出した」という全日本の生え抜きエースは、今後について「回答をIGFに求めたい」と要求。対応に注目が集まりそうだ。

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