和毅32戦目で初黒星 場内不満の声
「WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(9日、ヒダルゴ)
挑戦者の亀田和毅(23)=亀田=は王者のジェイミー・マクドネル(29)=英国=に0-3で判定負けし、王座奪取に失敗した。これが初黒星で、マクドネルは2度目の防衛に成功した。亀田和は3回にダウンを奪いながらも手数で劣り、ジャッジの採点は3人とも113-114。陣営は判定を不服とし、WBAに再戦を求める方針を示唆した。
0-3の判定が読み上げられると同時に、場内から一斉に不満の声が上がった。プロ32戦目で初黒星を喫した亀田和は「俺は勝ったと思っている。日本人と英国人が米国で試合やって、お客さんが分かってるよ」と淡々と話した。
3回に右フックでダウンを奪った。王者に対し、のけ反らせるような力強いパンチでは勝っていた。ジャッジ3人全員が113-114と僅差の採点で「判定は一番難しい。ボクシングは何が起こるか分からへん」とさばさばと振り返った。
13年8月に獲得したWBOバンタム級王座を、この一戦のために返上した。「どの試合もやっぱり勉強。この試合ででけへんかったことを練習して、まだまだ強くなる」と再起を誓った。