村田、右肩痛め重傷 年内世界戦白紙に
ボクシングのロンドン五輪ミドル級金メダリストでWBC世界ミドル級4位の村田諒太(29)=帝拳=が練習中に右肩を負傷し、全治1カ月の重傷と診断された。所属ジムの本田明彦会長が21日、明かした。これにより、9月11日に米ラスベガスで計画していた世界前哨戦は延期。年末実現を目指していた世界挑戦も白紙に戻さざるを得ない状況となった。
村田が右肩を負傷したのは今月中旬ころ。練習中での出来事だった。病院で診察の結果、全治1カ月の重傷と診断された。原因はオーバーワーク。本田会長は「練習しすぎだよ。ミット打ちだけでも1試合分の12ラウンドもやる時がある。回数を決めてても“もう一丁、もう一丁”とラウンド数が増えていくんだ」と嘆いた。
デビュー以来、7連勝。次の8戦目は世界前哨戦と位置付けて、9月11日にラスベガスで行われることが内定し、正式発表を待つばかりとなっていた。村田の試合は世界的にも注目されており、そこで勝てば、年末にラスベガスで世界挑戦というビッグプランが水面下で進められていた。
だが、けがにより、すべての計画が雲散霧消だ。本田会長は「次戦は10月にはできると思う」と今後の見通しを話した。現在は下半身のトレーニングに限定されており、本格的な練習再開は9月からの見込み。ただ、これまで故障らしい故障をしたことがなく、見立て通りに回復するかどうかも気になる。いずれにしても悲願の世界挑戦は年明け以降までお預けとなった。