中邑が復帰星「やめるも、進むも地獄」
「新日本・G1クライマックス」(1日、大阪府立体育会館)
26日・広島大会から左ひじの負傷を理由に欠場していた中邑真輔がBブロック公式戦に復帰し、3戦全勝だった石井智宏から勝利を収めた。患部をがっちりテーピングして臨んだ中邑は、石井のエルボー、ブレーンバスターに苦しんだが、最後はランドスライドからボマイェにつないで白星をもぎ取った。
1週間ぶりに手負いでリングに戻った中邑は欠場した広島、別府、福岡のファンに謝罪後、「G1はやめるも地獄、進むも地獄。すべてを出すしかない相手」と同門・CHAOSの実力者・石井との激闘に苦笑い。負傷の状況を聞かれると、「自分の口からは何も申し上げにくい。発表のタイミングは会社に任している。きょうはドクターもゴーサインをくれた」と話すにとどめた。
通院を続けた欠場中は「会場に行こうにも、ベッドから動いてはいけないと」と安静指令が出ていたといい、この日の動きについて「体は軽い。やせすぎた。でも、日を追うごとに戻ってくるのでは」と振り返った。
6日間の欠場ながら、公式戦の不戦敗は28日のマイケル・エルガン戦のみ。この日の勝利で2勝2敗とした中邑は「まだまだ望みは十二分にある」と11年以来の優勝をあきらめていない。