棚橋AJに激勝!Aブロック首位確定
「新日本・G1クライマックス」(14日、両国国技館)
棚橋弘至がAJスタイルズを破り、Aブロック首位を確定させ、16日・両国国技館で行われる優勝決定戦に駒を進めた。
“日米天才対決”にふさわしい25分を超える熱闘。互いに急所を打ち合い、もん絶する場面もあった。棚橋がスタイルズクラッシュを放てば、AJがハイフライフローを見舞うおきて破りの展開も観客を沸かせた。
『時間切れドロー、当日再試合』も見えた27分過ぎ、棚橋がハイフライフローでケリをつけた。両手を突き上げる逸材エースに、すさまじい歓声が送られた。もちろん、ヒーローを簡単には引き揚げさせてくれない。“カーテンコール”でエアギター後、攻められて痛めた左足を引きずりながらリングサイドを一周。押し寄せる観客とハグし、ハイタッチをかわした。「AJはホントすごい。でも、そのAJを倒したことでまた一歩、上に行けた。プロレスファン全員で『G1、走ってます』っていう感じ」と笑顔を見せた。
公式戦9試合中、メーンを任された大会は実に7度。団体、ファンからも絶大な信頼を寄せられる逸材エースは「過去、準優勝は何回もしてる。その悔しさは忘れてない。もう1度、優勝します」と力強く言い切った。8年ぶりの“夏男”はオカダにも、中邑にも渡さない。