棚橋が中邑を破り8年ぶり2度目の優勝
「新日本・G1クライマックス」(16日、両国国技館)
棚橋弘至(38)がライバルの中邑真輔(35)を破り、8年ぶり2度目の優勝を果たした。ハイフライフロー2連発で幕を閉じた激闘は、G1優勝決定戦最長となる32分15秒の時を刻んだ。約1カ月にわたる真夏の祭典で頂点に立った棚橋は「新日本プロレスの中心に戻った」と豪語。2月にAJスタイルズに敗れて失ったIWGPヘビー級王座への返り咲きにも意欲を示した。
両手を天に突き上げた瞬間、地鳴りのような歓声が降り注いだ。8年ぶりの栄冠をつかんだ棚橋は、熱狂するファンに「プロレスを好きになってくれてありがとうございます」と心の底から感謝した。
07年の優勝時、新日本は低迷期にあった。30歳だった“逸材エース”はブーイングさえ起こる中、「必ずオレたちの世代で、もう1度プロレスを爆発させます」と誓った。その後、真摯(しんし)にプロレスと向き合った棚橋が「爆発の途中。もっといける」と表現する現在の再興の立役者となった。
苦しい時代をともに生きた中邑からの勝利は格別だった。17度目にして、初めてG1決勝が舞台となったライバル対決。ハイフライフローを1度返されたが、棚橋もボマイェを浴びながらスリーカウントを許さなかった。互いに死力を尽くした激闘に、勝者もしばらく起き上がれなかった。試合後、超満員の観衆のプロレス愛を感じる最高の空間で、中邑と握手をかわした。
無冠で臨んだG1で完璧な復権。「新日本の中心に戻った。オレが中心になった方が新日本は面白い」。ニヤリと笑った棚橋の視界には至宝ベルトも入っている。「G1の勢いをつなげていけば、おのずとベルトも来る」。夏をきわめた逸材エースがさらなる高みを目指す。
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