元世界王者・下田昭文が5回TKO勝利
「ボクシング・10回戦」(3日、後楽園ホール)
元WBA世界スーパーバンタム級王者、下田昭文(帝拳)がフィリピン・スーパーフェザー級12位のジェリー・ナルドを5回2分55秒TKOで下し再起2戦目を飾った。
1回からスピードと手数で圧倒。大振りしてくる相手のパンチをもらう場面もあったが、あくまでも冷静に試合を運んだ。2回に左ストレートでダウンを奪うと、5回には連打でコーナーからロープへと追い詰め、返り血で顔を真っ赤にしながら試合を決めた。
11年に世界王座を陥落、昨年2月にマカオで敗戦。6月に日本ランカーの関豪介(角海老宝石)を判定で下し、再起に成功してからは2階級制覇王者を目指す日々だ。
下田は「まだまだ世界2階級というにはレベルが全然違うけど、前回、そして今回と順序よく段階を踏んでいると思う」と話した。