年末の新格闘技イベントとして、１２月２９日から３１日まで、さいたまスーパーアリーナで「ＲＩＺＩＮ　ＦＩＧＨＴＩＮＧ　ＷＯＲＬＤ　ＧＲＡＮＤ－ＰＲＩＸ　２０１５　さいたま３ＤＡＹＳ」が開催されることが８日、都内での公開会見で発表された。２９、３１日にヘビー級トーナメントが行われ、両日はフジテレビで放映される。２９日は桜庭和志（４６）と青木真也（３２）が対戦。元ＰＲＩＤＥ王者エメリヤー・エンコ・ヒョードル（３９）の復帰戦は３１日に行われる。

　ＰＲＩＤＥの熱気を「ＲＩＺＩＮ」が受け継ぐ。新格闘技イベントの実行委員長を務める元ＤＳＥ代表取締役の榊原信行氏、盟友でＲＩＺＩＮ統括本部長に就任した高田延彦ががっちりタッグを組む。高田本部長は「人類最強のファイター、人間を決める世界最高峰の舞台をファンの皆さん、世界のプロモーションの皆さんと一緒に作り上げる。メイドインジャパンで」と構想を披露した。

　会見では桜庭対青木が電撃発表された。青木は桜庭の実績に敬意を表しつつ、「マットの上にあるのは現実」と宣戦布告。桜庭は「いい試合ができるように頑張る」と淡々とコメントした。

　今後のサプライズについて、榊原氏は「芸能人はない」としたが、他ジャンルからの参戦を示唆した。試合形式はリングを使用し、旧ＰＲＩＤＥルールを採用。来年以降は階級別のトーナメントなどを軸に年間で「やっても４回」のペースで開催を見込んでいる。

　榊原氏はレジェンドによるマスターズ構想、女子部門の強化も宣言。この日は“柔術女王”ギャビ・ガルシア、“シュートボクシングの女王”ＲＥＮＡの出場が発表された。日本レスリング協会の全面協力も取り付けており、「吉田（沙保里）や伊調（馨）が出てくれたら。（リオ）五輪があるけど、終わった後に挑戦してくれたら」と希望を口にした。