「ノア」（１６日、後楽園ホール）

　大将の鈴木みのる以下、５人が出場する鈴木軍メンバーが優勝した場合、団体解散が懸かるノアの“がけっぷちの戦い”が開幕した。

　Ｂブロック公式戦でＧＨＣヘビー級王者の鈴木が若手の北宮光洋に完勝し、ノアを一歩追い詰めた。Ａブロックでは打倒・鈴木軍に燃える丸藤正道と杉浦貴のツートップが同門対決し、丸藤が難敵を突破した。　斎藤彰俊、原田大輔、拳王ら一丸となったノア軍セコンドの必死の声援も及ばなかった。ゴッチ式脳天くい打ちを爆発させ、優勝イコール解散を確信した鈴木は「これでカウントダウンが１つ進んだ。決勝まで７つだ！（決勝戦が行われる）１１月８日！もう１度ここ（後楽園）に戻ってくるとき、その日が最後だ」とまくしたてた。強豪がそろうＡブロックの“つぶし合い”を高みの見物で楽しむとし、「オレはさっさと決勝の舞台で待ってるから」と余裕の表情で言い放った。　一方、負けられないノア軍では丸藤が意地を見せた。執念で上回り、盟友を虎王で撃破した副社長は、観客に対し「大きな１勝。このリーグ戦、優勝するのはこのオレだ」と解散阻止を約束した。