小関WBC王座の16度目の防衛に成功
「ボクシング・WBC世界女子アトム級・WBA世界女子王座統一戦」(22日、後楽園ホール)
日本女子ボクシング初の同階級の世界王者同士による統一戦が22日、後楽園ホールで行われ、WBCアトム級王者の小関桃(33)=青木=が壮絶な打ち合いの末、WBAライトミニマム級王者の宮尾綾香(32)=大橋=に3-0で判定勝ちし、統一王者となった。名称は異なるものの、ともにリミット46・2キロの最軽量級。小関はWBC王座の16度目の防衛に成功し、女子世界タイ記録とした。
小関が壮絶な打ち合いを制した。徹底的に圧力をかけ、左でのけぞらせ、宮尾のコンビネーションにもひるまなかった。「最後はつぶしにいった」と激闘を振り返った。
1回、左フックを合わされ、自身初のダウンを喫した。「効いてなかったので焦らなかったけど、残り全部(ポイントを)抑えないと」と燃えた。
2回からは鼻血が止まらなかった。獲物を狙うように迫った。勝利の瞬間は珍しく両手を挙げた。「統一とか防衛とかより、宮尾選手に勝ちたかった。同じ階級に日本人王者がいて、胸を張れなかった。これまでの相手とは違った」と、宮尾をたたえ、階級トップの誇りを口にした。
WBCの防衛は16度目となり、ウエルター級主要4団体統一王者のセシリア・ブレークフス(ノルウェー)の持つ世界記録に並んだ。小関の挑戦は終わらない。