高山、大みそかアルグメドとV3戦発表
「ボクシング・IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(12月31日、エディオンアリーナ大阪)
日本初のボクシング4団体制覇を果たしたIBF世界ミニマム級王者・高山勝成(32)=仲里=が24日、大阪市内で会見し、12月31日に同級8位ホセ・アルグメド(27)=メキシコ=と3度目の防衛戦を行うことを発表した。V2戦に臨むWBA世界フライ級王者・井岡一翔(26)とのダブル世界戦となる。
2年連続大みそか戦へ高山は“お宝”の戦闘服で出陣する。元世界王者・鬼塚勝也氏(45)を通じ、この日、贈られたのが紫色のガウン。80年代後半からIBF世界バンタム級王座を16度防衛した名王者・カニザレス氏(49)=米国=がまとっていたものだ。
高山にとってカニザレス氏はずっと憧れの英雄だった。「試合前に着て闘志を高める」と袖を通し、興奮を隠せない表情で語った。
服だけではない。都内のケビン山崎氏の元で鍛え、肉体は進化。「前後左右に動きながらもダメージを与えるパンチを打つ」と、カニザレス級の怪物ファイトを予告した。
お預けとなったWBO同級王者・田中恒成(畑中)との王座統一戦は来春にも仕切り直しを熱望する。「KO勝ちする」とアルグメドは通過点。視線は来年、田中戦に加え、2階級制覇にも照準だ。