天龍が引退後初イベント「幸せ」
15日に現役引退した元プロレスラーの天龍源一郎(65)が26日、引退後初のイベントを都内で行った。IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに玉砕してリングを去り、約1週間の静養後、芸能活動を再開した天龍。「すべてから解放された。体の痛みも2、3日前からなくなった。今はめちゃくちゃ幸せ。気持ちはハワイに行ってなくても、ワイキキビーチにいる感じ」と晴れ晴れとした笑顔を見せた。
引退直後は夜中に目覚めたという。「4日間くらい、きょうはどこで興行だっけ?ああ、やめたんだっていう繰り返しがあった」と振り返った。
大相撲時代から含め、52年間の格闘技生活を終えたと感じるのは、練習に行かなくていいことだと即答。「相撲の時は朝起きたら、四股(しこ)、てっぽう。プロレスでもレスラーらしく体を絞ろうと思って、強迫観念のようにジムに行ってた。好きなときに運動すればいいというスタンスはすごく楽」とうなずいた。
オカダ戦ではドロップキックを顔面に受け、左あごから首にかけて激痛が走ったという。パワーボムで投げた際に腰に負荷がかかり、試合直後は肩を借りないと歩けなかった。
それもようやく回復。自身の“介錯”を務めてくれた37歳下のオカダに対しては「よく最後の相手として出てきてくれた。真正面から向かってきてくれて感謝してます。今を生きるという意味ではIWGPチャンピオンと戦えてうれしい」とメッセージを送った。
いま一番の楽しみを聞かれ「ぼけ~っとすること」と返した。「すぐに暴れたくなるのでは?」という質問は、即座に「ないよ」と否定。「腹いっぱい(のプロレス人生)ということはそういうこと。最後にやれることは精いっぱいやった。IWGPチャンピオンに勝てなかったけど、勝ってたらプロレス界は潰れちゃう」と冗談交じりに思いを明かした。
今後は「オレで良かったらというスタンスで」オファーの来た芸能などの仕事をこなすという。