曙屈辱負けのリベンジに闘志
「RIZIN」(29・31日、さいたまスーパーアリーナ)
29、31日にさいたまスーパーアリーナ初開催される格闘技イベント「RIZIN FITHING WORLD GRAND-PRIX 2015」の会見が8日、都内で行われ、曙(46)とボブ・サップ(42)=米国=が31日にシュートボクシングルールで対戦することが発表された。両者の対戦は03年12月31日以来2度目。
曙がリベンジに燃える。K-1転向初戦だった前回は、同時間のNHKの紅白歌合戦を上回る瞬間最高視聴率43%を記録したが、カエルが横たわるような屈辱的なダウンを喫して1回KO負け。汚名返上へ「ずっと苦しみ、悔しく、心の奥の奥まで押し込んで毎日を過ごしました。絶対に勝ちに行きます」と必勝を誓った。
プロレスに転向後してから確固たる地位を築いたことで自信も深めている。「プロレスをやったことでリングの使い方が分かった。12年前は丸いリングから四角いリングに行って、どこで力を抜いていいのかまったく分からないまま試合に臨んだ。相撲の動きではなくプロレスの動きの中で覚えたものは、この試合でも生かせると思っています」と、経験をプラスに捉えた。
一方のサップは「前回、曙選手と戦ったとき、我々は歴史を作った。前回同様に早い時間帯、打撃によるKOで終わると思う」と冷静に返り討ちを予告。「みなさんが見て、曙は変わったと判断していただければ幸い」という曙は、12年前と変わった結果を手にできるか。