負傷判定負けで内藤律樹王座陥落
「ボクシング・日本スーパーフェザー級タイトルマッチ」(14日、後楽園ホール)
王者・内藤律樹(E&jカシアス)が、負傷判定負けで王座から陥落した。14戦目の初黒星だった。
1回終了間際、尾川堅一(帝拳)右ストレートをカウンターでもらいダウンした。一瞬のスキを突かれた。「効いたけど、2回からは回復した。向こうも打ち疲れていたし、巻き返せると思った」と振り返ったが、勝負は意外な形で決着した。
5回、リング中央で両者が激しく激突。ロープに飛ばされた内藤の右目上から鮮血が噴き出しドクターストップ。ここまでの採点は3-0で、尾川の右手が挙がった。
父は沢木耕太郎のノンフィクション「一瞬の夏」で知られ、元東洋ミドル級王者・カシアス内藤会長。父親譲りでトレードマークのアフロヘアをバッサリとカットし、短髪にイメチェンした内藤は「やめなかったら、いつまでもアフロのままだし、切ろうと思っていた」と言う。
来年は「(王座は)返上して、中南米に行くか、ライト級に上げるか、レベルアップしたい」と、目標を口にしていたが、この敗戦で全ては白紙となった。来年、内藤はどのような立ち直りを見せるのだろうか。