高山「感じて」、V3で後輩に勇気を

 「ボクシング・IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(31日、エディオンアリーナ大阪)

 高校2年生の王者・高山勝成が24日、大阪市内で練習を公開し、重い障害から立ち上がる、菊華高(名古屋市)ボクシング部の後輩を勇気づけるV3を誓った。

 5月、部活でともに汗を流していた犬塚蓮君(1年)が練習後に倒れ、病院に運ばれた。急性硬膜下血腫と診断され、一命は取り留めたが、左半身、言語にまひが残った。

 「素質のある子だった。気付いたらアドバイスして、練習前後には雑談もした」。ショックを受けた高山は、懸命にリハビリする犬塚君を9月の前戦に招待。「32歳の俺でもできる。蓮、頑張れ」とメッセージを送った。

 11月30日に見舞い「大みそかに行くので、またいい試合を」とお願いされた。現在は退院し、80メートル走れるほどにまで回復。この日、ミット打ちを行った報告まであった。

 「蓮は、それでもボクシングが好き。進む道をサポートしたい。何かを感じてもらえる試合をする」。大みそか、犬塚君のためにリングに立つ。

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