「九州のタイソン」赤井英和に並んだ!
「ボクシング・ウエルター級8回戦」(25日、後楽園ホール)
「九州のタイソン」の異名を取る東洋太平洋ウエルター級5位、日本同級10位の別府優樹(24)=久留米櫛間=が、レッカー・オータナキット(タイ)に2回34秒TKO勝ちし、「浪速のロッキー」赤井英和に並ぶデビュー以来12連続KO勝利の快挙を達成した。
1回から積極的な別府は右のクロスで最初のダウンを奪うと、攻めの手を緩めず再び倒した。一方的な展開の2回は右ボディーでダウン。左フックで4度目のダウンを決めると、レフェリーはカウントせずに試合を止めた。
別府は「練習してきたことが少しはできた。右のクロスはボディーからつなげて打つ練習をしてきたけど、直接になってしまった。右ボディーも感触はあったけど、本当のものではなかった」と冷静に振り返った。
昨年11月、愛知・刈谷での試合で金振守(韓国)に2回TKO勝ちしたものの、代償として右親指の付け根を骨折した。櫛間昭会長は「怖がってステップできない。別府の20%の力しか出せてない」と明かした。
デビューからの連続KO日本記録は金井アキノリ(真正)の「14」、次いで丸山大輔(筑豊)の「13」がある。途中からの日本記録は浜田剛史(帝拳)、渡部あきのり(協栄)の持つ「15」だ。
櫛間会長は「全然全勝全KOで、20戦以内に日本タイトルに挑戦させたい。そのためには相手も選ぶ。次戦は5月か6月、できれば東京でやりたい」と、日本記録更新から日本タイトルへと青写真を描いている。別府も「試合は会長に任せています。全部倒していく」と気合満点だった。