寿以輝 B級昇格かけ長身の三瓶と対戦
ボクシングの元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(45)の次男・寿以輝(19)=大阪帝拳=が8日、大阪市内で会見し、プロ第4戦を3月27日、大阪・東和薬品RACTABドームで三瓶(さんぺい)一樹(24)=ワタナベ=と行うことを発表した。プロ最重量56・5キロ契約で自身より10センチも長身の敵に「大きい人は打たれ弱い」との独自理論でKO宣言。4連勝でB級昇格を懸ける。
辰吉のDNA全開だった。三瓶は身長178センチで寿以輝より10センチも高い。攻略法を問われると「僕の知る限り、身長がでかい人は打たれ弱い」と断言。さらに「身長ある人はアゴが長いイメージがある。(相手の)顔は全然知らないですけど」と、“独自理論”を自信満々に展開した。
映像も見たことないが、弱点!?のアゴ狙いを作戦に決めた。「盛り上がる。結果、勝つのでね。(相手は)気をつけてやってもらいたい」と、“東京からの刺客”に対し、強気にKOを予告した。
昨年4月にデビューし3戦3勝(2KO)。4戦全勝なら4回戦のC級を卒業し、6回戦のB級昇格となる。プロ最重量の56・5キロ契約にも「不安は何もない。大丈夫です」と言い切った。
吉井寛会長は“金の卵”育成に今年は4、5試合を予定。「今は相手を選ばない。どんなタイプも経験。いずれはサウスポーとも」と方針を説明した。
寿以輝は1月に香川県へ2週間の“合宿免許”に行き、2月1日に運転免許試験に見事合格した。「うどんを食い過ぎた」と、現在66・6キロまで増えた体重に頭をかいた。
昨年7月、第2戦の直前に交通事故で全身を打撲した。ジム先輩の中沢奨からは「自転車で事故ったくせに」と突っ込まれながらも涼しい顔。父が乗る高級車を「言ったら多分貸してくれる」と“練習用”に定めた。“浪速のジョー”譲りの破天荒ぶりで寿以輝が2016年、加速する。