片岡鶴太郎がセコンドに復帰する理由
俳優、画家の片岡鶴太郎(61)が、セコンドとして3度目のボクシング世界王座に挑むことになった。IBF世界スーパーバンタム級1位で次期指名挑戦者の和気慎吾(28)=古口=がワルド・サブ(インドネシア)を相手に行う世界前哨戦10回戦(17日、後楽園ホール)が復帰戦となる。
片岡といえば、元WBA世界スーパーフライ級王者・鬼塚勝也、同スーパーフェザー級、ライト級王者・畑山隆則のセコンドを務めた。当時、生中継で放映された試合での熱いサポートぶりが印象的だ。
その後、セコンド活動から離れたが、今回2001年以来15年ぶりにリングサイドに戻って来る決意を固めた。「和気慎吾が世界を取れる器と思うから」だという。
和気が13年3月に東洋太平洋スーパーバンタム級王者・小国以載(角海老宝石)を下して王座を獲得した直後、鬼塚の世界戦でチームを組んだ古口哲会長から「和気のセコンドに付いてほしい」と繰り返しオファーをもらい続け、3年越しのラブコールをようやく受けた。
IBF同級王者、カール・フランプトン(英国)が、和気との指名試合よりWBA同級王者のスコット・クイッグ(英国)との統一戦を優先させ、認められた。
2月27日(日本時間28日)に行われる試合で、フランプトンが勝てば和気が指名挑戦者となるが、クイッグが勝った場合、WBAは元WBA・WBO同級王者のギジェルモ・リゴンドー(キューバ)との対戦指令を出している。落ち着かない立場にいる和気だが、プロモーターの金平桂一郎協栄ジム会長は「必ず世界戦を実現させる」と意気込む。
まずは、17日の世界前哨戦に快勝あるのみ。この試合、片岡に加え、鬼塚もセコンド入りする予定で、古口会長と合わせ、22年ぶりに「SPANKY(スパンキー)K」を再結成し、和気の世界ロードを後押しする。(デイリースポーツ・津舟哲也)