パッキャオ有終 判定も手数で圧倒

 「ボクシング・WBOインターナショナル・ウエルター級王座決定戦」(9日、ラスベガス)

 世界主要4団体で6階級制覇したマニー・パッキャオ(37)=フィリピン=が、引退試合でティモシー・ブラッドリー(32)に3-0の判定で完勝した。フロイド・メイウェザー(米国)に敗れた昨年5月の「世紀の対決」以来のリングとなったパッキャオは、過去1勝1敗の相手から7、9回にダウンを奪うなど終始攻勢で、3人のジャッジの判定は全て116-110と大差がついた。戦績はパッキャオが66戦58勝(38KO)6敗2分け。ブラッドリーが37戦33勝(13KO)2敗1分け1無効試合。

 持ち味の攻撃的なスタイルを貫いた。パッキャオは「今の決断はこれで引退だ」と、あらためて現役最後の一戦と明言した。

 「世紀の対決」後に右肩を手術。復帰戦でもあったが豪快な連打を披露し、最終ラウンドには観客を総立ちにさせた。

 少年時代は路上で生活し、競技を始めたのは100ペソ(約230円)の賞金目当てだった。そこから名王者となり、母国では下院議員を務める。5月の上院選に立候補し、将来の大統領に推す声もある。二度とリングには戻らないのか。「心は半分半分。家族と過ごしたいし、国民のために働きたい。でも、ボクシングが大好きなんだ」と未練も見せた。

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