YAMATO 髪刈上げヒール対決決着
「プロレス・ドラゴンゲート」(5日、愛知県体育館)
2派に分裂していたヒール軍団ヴェルセルクの決着戦として、メンバー6人が金網の中で同時に戦うサバイバル戦は、最後まで残っていたYAMATO(34)が46分12秒、ギャラリア(オリジナルのパイルドライバー)でKotoka(26)をKOし、最後の脱出に成功した。YAMATOは試合後、ヴェルセルクからの脱退を表明。負け残ったKotokaはその場で髪の毛を刈られた。
試合は金網の最上部に取り付けられた旗を取った選手から脱出が許されるルール。谷嵜なおき、サイバー・コング、鷹木信悟、土井成樹の順で勝ち抜け、最後に残ったのがYAMATOとKotokaだった。
ヴェルセルクはこのところ、YAMATOと土井を中心にするグループと、鷹木が率いるグループに分裂。今回はその決着戦として試合が組まれた。40分すぎ、リング上にはYAMATOとKotokaの2人だけになったが、すでに試合権のない鷹木が乱入、土井がYAMATOを裏切って急襲と、ハプニングが続出。YAMATOは事実上、孤立した形になった。しかし、好き放題暴れる鷹木らを見かねて、故障で半年間休養していたB×Bハルクらが登場。YAMATOの勝ちをサポートした。
トレードマークだった赤い髪の毛をバリカンで刈られるKotokaを尻目に、YAMATOは「鷹木は絶対に許さない。土井はずっと信頼していたのに…。この3年間、(ヒールとして)会社にたてつき、ファンを罵倒してきた。でも、残りのプロレス人生をドラゴンゲートにささげます」とアピール。館内に響くYAMATOコールに感激し、涙を流しながら頭を下げた。