前世界王者・三浦隆司が1回KO再起星
「ボクシング・10回戦」(7日、後楽園ホール)
昨年11月、米ラスベガスでフランシスコ・バルガス(メキシコ)にTKO負けし、WBC世界スーパーフェザー級王座から陥落した三浦隆司(31)=帝拳=が再起戦を1回KOで飾った。
圧巻だった。フィリピン人相手に慎重に距離を取りながら、最高のタイミングでボンバーレフトを決めた。「KOになるパンチはガツンと拳に伝わるか、抜けるかのどちらか。今回は抜ける感じだった」と振り返った。
バルガス戦は年間最優秀試合に輝いたが「続ける以上、勝ってナンボ」と悔しさが大きく、並々ならぬ覚悟で復帰した。敗戦を機に、単身赴任をやめて秋田から家族を呼んだ。「協力してくれるので、プラスになる。ずっと暮らしたい」と、家族とともに再び世界のベルトを目指す。