井岡一翔7・20「アリ魂」魅せる

 「ボクシング・WBA世界フライ級タイトルマッチ」(7月20日、エディオンアリーナ大阪)

 ボクシング史上最速の世界3階級制覇王者・井岡一翔(27)が15日、モハメド・アリ氏の魂を継承することを誓った。3日に天国に旅立った伝説の世界ヘビー級統一王者に対し「美しいものは強い」と最高の敬意。「アリ魂を日本で僕が見せたい」と期した。

 アリ氏の代名詞「チョウのように舞い、ハチのように刺す」は、まさに一翔の理想。「エンターテイナーとしてすごい影響を与えた。猪木さんのことを『ペリカン野郎』と言ってましたよ。姿勢、見せ方は勉強になる」と力を込めた。

 華麗なステップで有名な「アリ・シャッフル」ももちろん習得済み。次戦で「見せられたら」と追悼アリ・シャッフルも予告した。

 この日は和歌山県白浜町で行う恒例の合宿を公開した。白良浜には早くも海水浴客が見られたが、到着いきなり20キロ走。その後、タックルチューブで腰を巻かれながらミット打ちと過酷なトレもやり遂げた。「ここには死にに来たのでね」。2泊3日で下半身をいじめ抜き、V3戦そして年末の統一戦に向けた土台を作る。

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