新日本G1開幕、丸藤がオカダ撃破 棚橋は黒星発進、天山は通算65勝で記録更新
「プロレス・新日本」(18日、北海道立総合体育センター北海きたえーる)
全20選手がA、B両ブロックに分かれて争う真夏のシングルリーグ戦「G1クライマックス」が開幕。Aブロックの公式戦5試合が行われ、4年ぶりに参戦したノアのGHCタッグ王者・丸藤正道が優勝候補のIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカを下して白星発進を決めた。
ノアの威信をかけて参戦した丸藤は、オカダとの初の一騎打ちに気迫むき出し。強烈なチョップで何度も後退させ、オカダの必殺技であるレインメーカーを繰り出す右腕に集中攻撃を加えて攻略する。最後はそのレインメーカーをヒザ蹴りで迎撃し、荒技のポールシフト式エメラルドフロウジョンで完璧な3カウントを奪った。
試合後、丸藤は5533人の大観衆の前で「お久しぶりです、新日本プロレスのファンのみなさま。この4年の間に、オレを知らない人もたくさんいるいるでしょう。でも、この夏、見ていてくれ。オレのことをよく覚えていってくれ」とあいさつ。続けて「オカダ選手は本当にすばらしい。たぶん、世界を探しても、あんないい選手はいないと思う。次やったらわからない。でも、この夏を制するのはオレだ」と、オカダをたたえつつ、初優勝を宣言した。
インタビューでも「オレなんかより全然、日本のトップの選手だと思うし、その彼に勝てたのは素直にうれしい。あんなドロップキックをもらったのは初めて」と、新日本の看板選手からの勝利に充実の笑み。「こんなこと言っても、まだ初戦なんでね。でも、どうだろう。優勝と同じぐらい価値ある1勝だと思う」と、喜びをかみしめた。
一方のオカダは「情けないね。IWGPの戦いを見せると言ってこのざまだ。まあ、丸藤さんの貸しとして、1(いち)渡しとくよ。しっかり返してもらわないと」とリベンジを宣言。マネジャー役の外道も「丸藤、レインメーカーがG1を制した後に、また会いましょう」と再戦を予告した。
また、左肩の負傷から復帰した前回王者の棚橋弘至は、初出場のSANADAに胴絞め裸絞めのSkull Endでギブアップ負け。小島聡から出場枠を譲渡された天山広吉は石井智宏を下し、自身が持つ通算最多勝利記録を65に伸ばした。後藤洋央紀はバッドラック・ファレを、真壁刀義はタマ・トンガをそれぞれ下した。