KUSHIDAが石森撃破 金丸、田口、ライガーらも決勝Tへ スーパーJカップ
「プロレス・スーパーJカップ」(20日、後楽園ホール)
ジュニアヘビー級選手が団体の枠を越えて参加するトーナメントが09年12月以来、約6年7カ月ぶりに開幕し、1回戦の全8試合が行われた。新日本のKUSHIDAはノアの石森太二を下して2回戦に進出。IWGPジュニアヘビー級王者の面目を保った。
石森はトップロープを触れずに飛び越えるトペ、KUSHIDAはコーナー最上段から場外へのトペコンヒーロなど、2人は豪快な空中殺法を繰り出せば、寝技でも目まぐるしい攻防を展開。一進一退の戦いは、石森が450°スプラッシュでトドメを刺そうとしたところをKUSHIDAがヒザを立てて迎撃し、最後はミスティカ式ホバーボードロックでギブアップを奪った。
試合後は「新日本プロレスを飛び越えて、プロレス界のジュニアヘビー級の顔となれるよう、スーパーJカップ、必ず優勝するのはKUSHIDAです」とファンに向かって宣言。石森にも「またやりましょう」と再戦を呼びかけた。
インタビューでは、新日本のG1クライマックスでIWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカがノアの丸藤正道に敗れたことを挙げ、「気を引き締めたものはありますね。チャンピオンは狙われる。よかったです。退けられて。本当にギリギリでした」と安どの表情を見せた。
今大会前に約3週間のメキシコ遠征を行ったことで、「大きかったですね。人を押しのけてでも上に上がろうとするハングリー精神を、ルチャドールから盗んできましたよ」とその成果を口にした。
決勝トーナメント(8月21日、東京・有明コロシアム)では2回戦、準決勝、決勝が1日で行われる。過酷な戦いにも「(決勝戦まで)3つ(試合が)ありますけど、1日3試合を何日もやってきましたよ、メキシコで。その点も大丈夫」と自信を示した。
1回戦の他の試合は、マットサイダル(ROH)が梶トマト(K-DOJO)を、拳王(ノア)がグルクンマスク(琉球ドラゴン)を、タイチ(鈴木軍)が青柳優馬(全日本)を、獣神サンダーライガー(新日本)がEita(ドラゴンゲート)を、ウィル・オスプレイ(ケイオス)がティタン(CMLL)を、金丸義信(鈴木軍)がBUSHI(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)を、田口隆祐(新日本)が原田大輔(ノア)をそれぞれ下した。