岡田博喜、流血負傷判定で5度目防衛 勝っても反省「もっと考えれば…」
「ボクシング・日本スーパーライト級タイトルマッチ」(25日、後楽園ホール)
王者・岡田博喜(26)=角海老宝石=が、同級3位の青木クリスチャーノ(27)=駿河=に9回51秒、3-0の負傷判定で5度目の防衛に成功した。岡田は4連続KO勝ちこそ逃したものの、13勝(10KO)無敗とした。青木は11勝(7KO)5敗2分となった。
9回、リングほぼ中央で両者の頭がぶつかった。顔をゆがめた青木の額から血が噴出した。ドクターチェックを受け、レフェリーは試合続行不可能と判断した。
上半身を左右に揺らし、好戦的にパンチをブンブン振り回してくる青木を「やりづらかった」と評した。ファイティング・スタイルは映像で確認していたが想定以上だった。
「もっと固めてくるかと思ったけど、こう言っては何だけど、シロウトみたいに首を振るのでやりづらかった」と繰り返した。自身も2度の偶然のバッティングで右目上を2カ所カットし、流血しながらの闘いだった。
「距離が遠かった。ジャブが当たらないとリズムがつかめない。もっと考えればうまいことできたのではないか」と、攻撃的な挑戦者をもう少し冷静にさばけたのではという反省が口をついた。さらに上を目指す岡田にとって、教訓になる試合だった。