1人IGFの意地!鈴川が岩石落とし4連発で青木を粉砕
「プロレス・IGF」(3日、東京ドームシティホール)
鈴川真一が“1人IGF”として団体を背負っていく覚悟を示した。メーンのタッグ戦で船木誠勝と組み、青木真也、アレクサンダー大塚組と対戦。鈴川は総合格闘技の強豪でもある青木に強烈な突っ張りを連発するなど気迫むき出しのファイトを展開し、最後はどとうの岩石落とし4連発で青木を葬り去った。
試合後は、「IGFの強い選手が(勝ちを)取らないと締まらない」と意地を示した鈴川。藤田和之、ケンドー・カシンらが去って“はぐれIGF軍団”を結成するなど、4月に新体制となったIGFの所属は鈴川1人と言える状態で、「残っているのはオレだけだし、IGFを守って、もっとすごい団体にしようという思いでした」と言葉に力を込めた。
相棒を務めた船木誠勝は「後は技。気迫は満々なので、一致させて体が思うように動くようになれば、どんどん力をつけていくと思う」と、鈴川の素材を絶賛。「1人いれば団体は生きる。彼を真ん中に、徐々に人が集まって、また新しい形ができるはず。今までの歴史がそうですから」と今後に期待した。
敗れた青木も、「いいんじゃないの。アイツがこれからやっていくという覚悟があるのなら」と、鈴川の姿勢を評価。また、自身は前回の5月29日・大阪大会で無気力試合と見えるファイトを展開し、「今まで生きてきた中で一番苦痛な時間」とIGFを痛烈に批判したが、この日は「いい時間が過ごせてよかったと思います」と、充実感をにじませた。