ベルトはなくさない!ロンドン五輪銅メダリスト清水プロデビュー戦5回KO勝ち
「ボクシング・6回戦」(4日、スカイアリーナ座間)
ロンドン五輪バンタム級銅メダリスト・清水聡(30)=大橋=がプロデビュー戦58キロ契約6回戦に臨み、3度のダウンを奪って韓国フェザー級王者・李寅圭(イ・インギュ)を圧倒し、5回2分13秒KO勝利した。
アマ時代同様、半身で左構えのヒットマンスタイル。1回からボクシング技術の完成度が違った。
右ジャブを的確にヒットさせ、相手を寄せ付けない。きれいなワンツーを何度もたたき込むと、がら空きのアゴに返しの左フックがヒット。相手はたまらず崩れ落ちた。
2回がむしゃらに突進してきた相手をほんろう。右を合わせダウンを奪った。3回以降は一方的に殴り続けた。5回、ヘロヘロになった相手にトドメの左ボディーがさく裂。相手は苦しみ倒れ、タオルが投入された。
ロンドン五輪金メダリスト村田諒太(帝拳)が見守る前で4年遅れのプロ1勝。「村田より先に金メダル」を掲げ、戦いがスタートした。
リング上では「ノックアウトより、村田がいたのが気になった。追い付かないとといけないと思いKOしました。僕が見たら、村田は目をそらしましたけど。僕らはメダルを取ったアマの顔。2人で世界王者になれたらいい。『頑張ろう村田』」と呼びかけた。
トークもさえ渡り、「世界王者になってベルトを取って、それをなくさないこと。メダルはなくしたので。ベルトはでかいので大丈夫と思う」と会場を笑わせた。