井上尚弥10回KOでV3も「こんなんじゃビッグマッチなんて言ってられない」

 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(4日、スカイアリーナ座間)

 地元・座間でのがい旋試合に臨んだ王者・井上尚弥(23)=大橋=が10回3分3秒KOで、同級1位の挑戦者ペッチバンボーン・ゴーキャットジム(31)=タイ=を下し、2014年12月に獲得した王座の3度目の防衛に成功した。

 異例ともいえる3試合連続の1位選手との対戦となった“モンスター”井上が、16連勝中の挑戦者に技術の差を見せつけた。前回5月のダビド・カルモナ(メキシコ)戦では試合序盤に両拳を痛め、世界戦5試合目にして初めてKO勝利を逃した。今回、スピードのあるコンビネーションを上下に打ち分け、試合を支配。4回にはサウスポーにスイッチする余裕も見せながらも、粘る相手に手を焼く。拳の痛みがある中、10回にようやく右ストレートで倒し、試合を決めた。

 V3を達成した井上は「最後は意地でした。ただそれまでの過程が全然ダメ。こんなんじゃビッグマッチなんて言ってられない。どんどん練習するだけです」と笑顔はまったく見せずに反省した。

 軽量級最強とささやかれるWBC世界フライ級王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が同じ階級に上がってくる。45戦全勝(38KO)のゴンサレスは10日(日本時間11日)に米国イングルウッドでWBC世界スーパーフライ級王者のカルロス・クアドラス(帝拳/メキシコ)に挑戦する。近い将来、この勝者と井上との頂上決戦が待たれる。

 井上の通算戦績は11戦11勝(9KO)。ペッチバンボーンは47戦38勝(18KO)8敗1分け。

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