ボクシング 赤井ジュニア・英五郎、東京五輪目標に再スタート

 “浪速のロッキー”で知られる元プロボクサーでタレント・赤井英和(57)の長男・英五郎(21)が10日、兵庫県・西宮香風高で全日本アマチュアボクシング関西ブロック選考会の予備計量に臨み、73・6キロでクリアした。ミドル級(75キロ以下)へのエントリーは2人で11日、国本陸(大商大1年)を相手に勝てば2年連続で本戦(11月16~20日、愛媛)への切符をつかむ。

 競技歴1年半で出場した昨年の同選考会でボクサーデビューし2勝を挙げた。全日本でも1勝を挙げて8強入り。それ以来、約10カ月ぶり実戦に向け「前ほどは緊張しない。試合が待ち遠しい。すべての面で去年とは違う自分になった」と、成長に自信を見せた。

 英五郎は小6から米ハワイに留学し、179センチの体格で高校ではアメフット選手として活躍した。カリフォルニアの大学に進学後「偉大な父を超えるのが夢であり目標」と昨年1月、米のジムに通い競技を開始。同5月から大学を1年休学し帰国。都内で帝拳ジムや東農大を拠点にし、技術を磨いてきた。全日本後、日本の大学に編入する考えもあったが、現在3年生で学業も捨てがたかった。選考会後の12日には再渡米し、復学。米でボクシングとの両立をはかっていく。

 視界には20年の東京五輪が入る。競技歴の浅い英五郎が国内の有力候補を逆転するには、米国で経験を積んだ方が得策という面もある。「19年までに代表選手が決まるとするならあと3年。そこを突破するためには、色んな国のいろんなタイプの選手と手を合わせることができる。アメリカは重量級が多いから」。ミドル級選手層の厚い米国で実戦漬けとなりレベルアップする。

 父譲りのパワーとセンスは昨年実証した。父からの助言は「特に何もない」とは言うものの、11日の試合は東京から駆け付ける。

 父は80年モスクワ五輪の代表候補だったがかなわず。現在、近大の名誉監督で日本ボクシング連盟の理事も務める。偉大な父を追う“浪速のロッキー2世”は東京五輪を目標に再びスタートする。

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