女子王者・池原が4度目防衛、結婚も発表
「WBO女子世界ミニフライ級タイトルマッチ10回戦」(21日、後楽園ホール)
池原シーサー久美子(31)=フュチュール=が江畑佳代子(40)=ワタナベ=を2-1の僅差判定で下し、4度目の防衛に成功した。
リングを広く回りながら、前後に揺さぶりをかける江畑に対し、池原はじっくりと右を合わせる立ち上がり。しかし、試合はすぐに接近戦となった。
互いに譲らず手を出し合うが、なかなかかみ合わない。もつれて両者の額がぶつかる場面も目立った。5回には池原の右が江畑の鼻柱を捕らえ、出血。最後まで血が止まらず、挑戦者には苦しい展開となった。
前回の対戦が負傷判定(2-1)勝ちだった池原は「決着を付けたかったけど、また2-1で悔しい」とポツリ。「研究されていた。打ち終わりを狙われていた。ただ、頭を警戒し過ぎて守りに入ってしまったかもしれない。倒すつもりだったけど、慎重になった」と振り返った。
試合後の勝利者インタビューでは「皆さんに報告があります。池原、結婚しました」と告白。元柔道日本代表で格闘家の出花崇(しゅう)太郎(31)と、約12年間の交際を経て、3度目の防衛戦後に結婚していたことを公表した。リングサイドで見守った出花は、チャンピオンを出迎えるとお姫様抱っこの喜びのパフォーマンス。
10月に出花が出場する格闘技大会(ハンガリー)がプチ新婚旅行になるという。
5度目の世界挑戦も惜敗に終わった江畑は「パンチは見えていたし、作戦通りだった。悔しい。勝てると思っていた」と絞り出した。進退については触れなかった。