大石 闘病の父親のためにKO戴冠誓う 11・23東洋太平洋王座初挑戦
「ボクシング・東洋太平洋スーパーウエルター王座戦」(11月23日、大阪市住吉スポーツセンター)
同級14位の大石豊(31)=井岡弘樹=が28日、王者・細川貴之(31)=六島=に挑む王座戦に向け大阪市内で会見。「初のタイトル挑戦で細川はかなりキャリアのある『うまい選手』だけど、KOで倒します」と、悲願の王座奪取を誓った。
細川とはスパーリングで手合わせしたことが何度もあり、ベルトを見させてもらったこともある。「『大石くんも早よチャンピオンならないかんで』と声をかけてくれたのを覚えている。戦うことになって不思議な感じだけど、僕も王者になるためにボクシングをやってきた。細川を倒して人生を変える」と、力を込めた。
中学生から鑑別所に入り、その後も少年院で計3年8カ月を過ごした。成人式も少年院で迎えたが、23歳時にボクシングと出会い、更正。迷惑をかけ、お世話になった人へボクシングで恩返ししたい。父・進さん(53)は最近、脳内出血で倒れ、言語に障害。「生きているうちにベルトを見せたい。絶対に負けられない」と入院中のオヤジにベルトを捧げる。